遺伝子検査

がん遺伝子パネル検査とは

がんは遺伝子の変化によって発生します。
同じ種類のがんでも患者さんごとに変化の特徴が異なります。近年はがん治療薬の開発が進んだことで、変化した遺伝子の種類に応じて最適な治療方法が異なる場合が増えています。
遺伝子の変化に合わせて治療の最適化、予後予測・発症予防を行う医療は「がんゲノム医療」と呼ばれます。
がん遺伝子パネル検査は、多数の遺伝子を一度に調べることで、がんの特徴に応じた最適な治療方法を見つけるための検査で、がんゲノム医療実施の入り口となる重要な検査です。

がん患者からがん遺伝子をパネル検査し薬剤師にデータ提供する図

日本におけるがん遺伝子パネル検査の課題

国内ではがん遺伝子パネル検査の実施が限られており、年間の新規がん患者さん100万人に対し、がん遺伝子パネル検査の実施数はわずか2万人にとどまっています。
がん遺伝子パネル検査を実施することにより適切な治療が見つかった場合は、より治療効果が高く副作用が少ない治療を受けることで、予後が改善することが期待されますが、日本の医療制度上、実施タイミングや実施回数などにさまざまな制約があります。その結果、国内におけるがん遺伝子パネル検査の実施率は、海外と比較して非常に低い水準にとどまっています。

がん罹患が標準治療から個別化医療治療を行なってゲノム検査を受けるのは100万人/年のうち、2万人/年となっておりゲノム検査は最後にしか受けられない状況となっている。

ほとんどのがん患者がゲノム検査
を受けないまま治療を開始

がん遺伝子パネル検査の実施が当たり前となる未来を目指す

私たちSB TEMPUSは、がん遺伝子パネル検査の実施率が米国と同水準まで向上し、さらにはがん遺伝子パネル検査の実施が当たり前となる未来を目指したいと考えています。治療の早期段階から、そして万が一がんが進行した場合でも再度がん遺伝子パネル検査を実施し、患者さん一人ひとりに合わせた「精密医療」の恩恵を多くの患者さんに届けられる世界を目指します。

目指していきたい姿

がん罹患が最初にゲノム検査による個別化医療治療か標準治療を選択できる

遺伝子検査の実施率向上により
患者一人ひとりに合った
個別化医療を提供

遺伝子検査事業を早期に立ち上げる体制の構築を目指し、
コニカミノルタREALMの全株式をSB TEMPUSが取得する契約を締結しました。
詳細は、こちらのプレスリリースをご確認ください。